【シングル】相手目線と自分目線


ポケモンを触らなくなって、いつかまた触り始める時の自分の為のメモであり、独り言。




ポケモンのガチ対戦をやっていると、よくこんな言葉を耳にする。

「相手の選出(立ち回り)、○○どうするつもりだったんじゃオラ。こんなん実質こっちの勝ちだろ」

大抵こう言っている人は負けて文句を垂れている訳だが、対戦内容では勝っていたとしてもその対戦に負けたのは明白。

相手側からしてその選出立ち回りをしている理由は主に以下の通りであると考える。



◼︎選出
「構築段階の欠陥により、こちらのPTを見た時にその選出をしざるを得なかった。」

こちらのポケモンで相手目線で重い駒が居た場合、こちら側と相手側で思考の違いが生じる時がある。
ポケモンプレイヤーなら誰しもが経験したことがあるエピソードを一例として挙げる。

例えば、こちらに相手のPTに刺さっているポケモンがいたとする。
その時「このポケモンが刺さっているから、相手はこのポケモンに強い駒で固めてくるハズだ。よって相手がこの組み合わせの選出をしてくるのはあり得ないな」
と考えたのだが、相手がこちらの「刺さっているポケモン」をまるで無視したのかのような選出をして来て、こちらの想定外の選出の為負けてしまう、というシチュエーション。

だがこれは、相手からしたらこちらのPTを見て限られた選出を考える時間の中でこう出すしか無かったか、自分目線からして刺さっているはずのポケモンが相手目線からしてそこまで気にならなかったのである。
これを仕方ない負け方だと割り切るか、その局面まで考慮出来なかった自分を咎めるかではその後が大きく変わってくるのではないか。


また、別の局面として「相手がそこまで考えていない場合」というポケモンをガチでやっている人からすると1番腹が立つ局面も存在する。

レートが低い人に有りがち、と言う判断材料があるが、レートが低いからと言ってその人はレートを始めたばかりかもしれないし、強そうなPTを使っているからこの人は強い、なんて決めつけたら、初心者がただどこかのブログからPTをパクっているかもしれない。

これに関しては、ある程度数をこなすと身につく「嗅覚」のような物でしか対処出来ないのではないかとも思うし、事故なのではないかとも考える。




◼︎立ち回り
「相手からしたら、○○を持っていたらどのみち負けな為に○○を切って行動する」

○○を完全に切った行動されて負けた。こちらは相手が○○を考慮すると思っていたのに。と思うことは対戦をしているとしばしばある。

だがこれは、相手からするとこちらの○○を持っているパターンを切った方が勝てる可能性が上がると判断した為にその行動を起こしている。

ここで特筆すべきなのは「その相手の行動が本当に勝率が上がるか」どうかは重要では無くて、「相手目線でその行動を取る選択肢がある」かどうかと言うことが重要ということである。
少なくとも強者と称され、勝っているプレイヤーの立ち回りはそこまで考慮しているように思える。



レートや著名度などのある程度の判断材料こそあれど、相手の力量がどの程度かの判断は試合が始まってしばらく経たないと出来ない。
XYでは構築の差がBWより無いので、選出立ち回りの思考の相違による事故が多いのは、こういった要因もあると思う。

その中で、考えうる全ての選択肢を考慮して、いかに勝率の高い選択を出来るかが最終的な勝率に繋がるのではないか。